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名古屋市中村区在住。情報・通信関連企業に現在勤める。初等・中等教育機関様、高等教育機関様に対して営業させていただいております。将来を担う全世界の学生にIT技術を用いた環境を提供したいと思います。世界における子供たちの機会均等を実現したいと考えています。 合わせて名古屋市中村区情報を発信していきたいと思います。

世界の自然-Real Nature

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自然を眺める時間も必要ですねっ^^v

2009年11月2日月曜日

クラウドコンピューティングについて考えてみる

マイクロソフト、IBM、NECなどなど最近、クラウドコンピューティング関連をテーマとした記事が日経新聞市場で活発化しています。

オブジェクト指向、ASP、SaaS、PaaSからクラウドコンピューティングへ情報技術の発展・インターネットの発明以降、情報・通信業界では、同様の概念を様々な言葉で表現されてきた。クラウドコンピューティングの本質とはどこにあるのか考えてみたい。

①技術的面:「共有」 IT産業は共有の文化。プログラムの流用から始まり、オブジェクト指向、サービス思考と対象が、プログラムレベルから現在は、ハードウェア、データベース、プログラム、オブジェクトレベル、開発環境レベル、そしてお客様が直接利用するサービスを対象とし共有が進められる。

技術面で競争優位にある企業はどこなのか。Sales Force.comでは、PaaSを以前から訴えており、彼らが提供するツール上でのアプリケーション開発を訴えている。Googleには、Appsの開発環境がある。そして、GoogleとSales.Forceは、提携している。これらはMS及びOracle,SAPへの対抗策として、2社間に戦略上のメリットがあると考えられる。Googleは、MSを見ている。どこまで対抗できるか。クラウドを前提としたプラットホームの構成要素は、PG・DB・PG開発環境・N/W環境・H/W環境に依存すると思われる。
MSはフルラインで対応可能である。Azure,SQL,VB,VC++(.net Frameworkを含む),セキュリティ,仮想化,データセンター,そして、クライアントOS・アプリケーションである。

クラウドコンピューティングの課題は、セキュリティ面である。セキュリティ技術・暗号化技術と、ハッキングやウィルスなどの問題。これは、結局、常に追っかけあいである。(情報量的安全性を追求すれば、平分以上の鍵を利用すればよいのであるが、それなら平分自体の鍵を送る方法で送ればいいというわけの分からない結果になる。)現実的な解は、各企業及び団体は、情報の機密性と、セキュリティ技術の進歩や法整備のリスクを鑑みクラウド対応すべき範囲を限定すると想定される。


②経済面:「経済性」
費用対効果。①の共有の対象が広がる事によりサービス内容対するコストが、自前で情報部門を持ち構築・運営していた場合と比較し、経済性が高まる可能性がある。費用対効果が担保できるクラウドであるなら、①の技術を利用し②の経済性の観点からクラウドは経済性の観点から進んでいくと思われる。

IT業界は、コピーの文化。共有の文化。本来労働集約的であるIT業界は、労働集約を知とし、その成果物であるプログラムを共有化・ライセンス化により進展してきた。共有のレベルを考えていくと、独自構築→パッケージ→クラウドということになるのか。
クラウドとは、サービスレベルまで共有する。そして、最近では、Cloud to Cloudという言葉まで出始めている。コストダウンの成否は、1サービスに対する共有数(=サービス提供数)で単価が、価格決定に大きく影響を及ぼすと考えられる。営業力・提供サービスのレベルが、サービス提供数に影響力を及ぼすと考えられ、規模の経済が影響を及ぼすと考えられる。外資系大手メーカーが、日本文化の適合性をいかに保てるかがポイントになると考えられる。

日本においてのクラウド化を考慮した場合、日本語文化圏となるため英語圏と比較し、日本独自のクラウド化が進む可能性が考えられる。日本内でもメガ・コンペティションになるのは必死だが、日本の商習慣を含め各SI'er・メーカーがどのような戦略で望み、どのような提携戦略を立ててくるのかを見守りたい。


③社会への影響の本質:「形而上学的認識の変化(=存在に対する認識)」
①の共有では、情報技術における共有とは様々な共有がある。クラウドコンピューティングが目指すべきは最終的にはサービスである。具体的には、Sales Force.comが提供するCRMや、会計システム、データ分析など企業の業務に直結する部分まで、各システムのリプレースを迎える企業を中心にエンタープライズマーケットは急速に展開すると考えられる。

存在の問題は、クラウド上の存在とは他者へ存在を与えられ影響を及び、情報を提供しあたえる存在。この影響力があるものが対象になるかと考えら得る。そして、危惧される点は、影響の及ぼし方である。B2B、B2C、C2C含めクラウド上での取引が多くなり、クラウド上の存在である人・企業・官公庁の影響を及ぼす方法を大きく変え、また、影響を及ぼし及ぼされる存在自体も変化する存在が変化してくる可能性がある。

PC、携帯、ロボット、カメラや、家電製品なども人工知能を得る事によりクラウド上の一つの存在になりえる可能性もあり、また、これらの存在が、人・企業・官公庁へ影響を及ぼす可能性も出てくる。

クラウドの出現は、人と人が触れ合うという機会をより一層、減らし人間的な繋がりを希薄なものにしていく可能性がある。
クラウドは、世の中をより便利な社会に変えていくと考えられる。その一方で、人と人との付き合い方、また、セキュリティなど想像できない社会現象を引き起こす気がする。

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