初等・中等教育において、情報・ネットワーク革命に対して、どのような付合い方をしていくのかという点について考察してみます。最近、「モンスターペアレント」、「学級崩壊」、「いじめ」などなど様々な問題が出てきています。これらの原因は何でしょうか?
私は、①核家族化②情報機器のネットワーク化が直接的な問題と考えます。(もちろん社会背景の変化が前提としてあります。)情報機器が単体で利用する効率化の時代から、コンピュータ同士が繋がる時代へと変遷してきています。さらに、コンピューターは、ユーザエクスペリエンスを高度化させています。この情報機器を小学生・中学生が使い始めたのは大きな問題と考えます。
例えば、両親・子供2名の一般的な家庭。両親は、教育費・住宅の購入計画・将来の年金対応から両親共働きの家庭とします。姉は中学生、弟は小学生。出生率を考えると1人っ子の場合も多いでしょう。核家族化が進んでおり、東京近郊のベッドタウンに分譲マンションを購入し、祖父母は、他の地域と想定してみます。
朝食は慌しく、家族4人で取り、姉は中学校、弟は小学校に行きます。学校の授業が終わり、PM3時に、弟が先に家に帰ってきます。この頃、姉は受験を前にし、塾通いです。母親・姉は、PM7時に家に着きます。この間、家に一人きりで4時間時間を過ごします。携帯電話・ゲーム・パソコンが家にあります。弟は、情報機器のとりこになります。コンピュータ上のネットワークにはまります。理由は、共同体に属したいという人間の本能的欲求です。
個人は、共同体に属すことにより「個」が生まれます。上記の環境下における「共同体」とは何になるでしょうか?多くの時間、「情報機器で繋がった共同体」と接する事になります。「情報機器で繋がった共同体」とは何であるのか。情報ネットワークにおける「個」もしくは「対象」とは、何であるのか。「個」は、「共同体」に影響を及ぼすことで、「個」が確立していきます。小学生の弟は、「情報機器」を通じて、「共同体」の中で「個」を発揮していきます。ネットワーク上で「共同体」が「個」に及ぼすのは、人間の5感のうち、視覚もしくは聴覚に訴えかける「情報」のみです。小学生低学年は、両親そして血縁関係者そして、共同体から愛され・守られる必要があります。特に、幼少期から小学校低学年までは、「触れ合う感覚」が将来の人生に大きな影響を及ぼします。初等中等教育機関における、情報・ネットワークとの付合い方、そいて地域共同体のあり方を考えてみる必要があるような気がします。
情報・ネットワークの付き合い方については、私が小学校時代に言われたように、テレビは何時間までとか、情報機器は何時間までとかいう事でよいのでしょうか?情報機器の世界は、単に科学技術の範囲から、共同体そして、体験・経験(Wiiやロボット技術など)を含む概念まで膨らんできています。
情報・ネットワークの付き合い方については、私が小学校時代に言われたように、テレビは何時間までとか、情報機器は何時間までとかいう事でよいのでしょうか?情報機器の世界は、単に科学技術の範囲から、共同体そして、体験・経験(Wiiやロボット技術など)を含む概念まで膨らんできています。
嫁がカトリック信者であるため毎週、日曜日には教会に行きます。今日は、年に2度あるバザーの日でした。教会は「愛」が約束された場所であり、この中での共同体は、安心できるのではないでしょうか?下記の写真は、カトリック教会のバザーにボーイスカウトが店を出しています。何人かの大人の下で、子供が楽しそうに働いています。私は、カトリック教徒ではありませんが、日本における地域共同体の重要性と、組織化を考えて生きたいと思います。
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